Legacy

音の思想を、次の時代へ
Feastrexは、単なるスピーカーメーカーではありません。
それは「音楽の感動を再現する」という、創業者の強い信念から生まれた音響芸術の系譜です。

その思想は、創業者 秋山幸仁 によって形作られました。
既存のスピーカーでは再現できない音楽の感動を追い求め、独自の磁気回路設計や素材研究を重ね、世界でも例を見ないフルレンジユニットを完成させました。
Feastrexのユニットは、単に音を再生するための装置ではなく、演奏者の情熱や音楽の空気感までも再現するための楽器のような存在です。

その独自性は世界でも評価され、アメリカで開催された Rocky Mountain Audio Fest において「Most Favorite Of Show」などの賞を受賞するなど、世界中のオーディオ愛好家から注目を集めました。
創業者との出会い

2018年5月。
世界最高のフルレンジスピーカーを聴くため、山梨のFeastrexを訪問したことがすべての始まりでした。
そこで出会った秋山幸仁は、世界的な評価を受ける開発者でありながら、驚くほど謙虚な人物でした。
「私は耳が聴こえにくいので、はっきり話していただけると助かります」
そう語る姿は、“究極のスピーカー”を生み出した人物とは思えないほど誠実で、その人柄に強い尊敬の念を抱いたのを覚えています。
実際に音を聴いた瞬間、それまでのオーディオとはまったく異なる音の質感に衝撃を受けました。
音はただ鳴るのではなく、そこに演奏者の存在や空気の振動が感じられるほど自然だったのです。
その瞬間、「この人が作るものなら間違いない」そう確信しました。
共に続けた開発の日々
その後はSNSなどを通じて交流が続き、スピーカーシステムや周辺機器の改良を共に行う日々が始まりました。
エンクロージャー設計、アンプ改良、DACの試作など、音を磨き上げるための試行錯誤を重ねながら、ほぼ毎日のように議論と実験を繰り返しました。
時には互いに冗談を言い合いながら、より良い音を追求する時間は、かけがえのないものとなりました。
音楽を愛する者同士が、純粋に音を追求する。
それがFeastrexの開発の原点でした。
技術継承の決意
やがて秋山幸仁の病が進行し、Feastrexの将来について考えなければならない時が訪れました。
もともと後継の話は何度もいただいていましたが、採算性の低さから辞退していました。
しかし病状が進む中で、「この技術を失わせてはいけない」という思いが強くなりました。
秋山家と多くの関係者の想いを受け、私財を投じる覚悟でFeastrexの技術を継承する決断をしました。
それは単なる事業ではなく、音響文化を未来へ残すための社会的な責任でもありました。
Feastrexの未来
Feastrexは量産製品ではありません。
ひとつひとつが手作業で作られる、音響工芸品とも言えるスピーカーです。
採算性は決して高くありません。しかし、その音が生み出す感動は、多くの音楽愛好家の心を動かしてきました。
Feastrexの使命は、音楽の感動を次の世代へ伝えることです。
創業者の思想を受け継ぎながら、新たな技術解明と改良を続け、この音を未来へと繋いでいきます。
音楽を愛するすべての人へ。
Feastrexはこれからも、心を照らす音を作り続けます。
